2009年4月11日(土)

 15兆円規模の補正予算という数字に、背筋の凍るような気がする。今週の始めに10兆円の補正予算と言っていたのが、週末には15兆円と、5兆円も膨れあがった。なぜ数日で5兆円も増えるのか。この景気対策が、2兆円の給付金と同じ、あとさき考えない付け焼き刃だからではないか。しっかりしたビジョンがあったら、たった5日程度で5兆円増えるという事態は起こらないはずだ。トヨタのおととしの利益が1兆円という空前の数字だった。15兆円がいかにとんでもない数字であることか。しかも補正予算で。2兆円ばらまいて、感覚が麻痺しているのではないか、と思いたくなる。
 ほぼすべて借金である。これで、正規予算と合わせ、2009年度の収入の半分以上が借金になるという。年収800万円のうち400万円以上が借金だったら、どうなるだろうか。しかもその人にはすでに1億2千万円の借金が溜まっているのである。
 当然、この借金は国民の借金であり、結局は国民が返すことになる。つまり、税金で払っていくわけだ。もし今、すべての決済を迫られたら、国民はほぼすべての貯金を没収されることになる。
 財政出動がある程度必要なのは仕方がないが、まるで成金の無駄遣いみたいに思いつきで空前の額の予算を組まれるのは、とても怖い。
 経済にせよ、社会福祉にせよ、外交にせよ、どれをとってもその場のなりゆきで政策が決まっていくかのようで、こんな運転手のいない暴走列車に乗っていて命は助かるのか、と不安に駆られる。日本は、外部からの脅威より、内部の崩壊のほうを深刻に捉えるべきなのではないか。為政者が外部へ国民の注意をそらすときは、まず間違いなく内部の危機を隠していると言ってよい。
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by hoshinotjp | 2009-04-11 16:48 | 政治