2009年4月13日(月)

 なぜ15兆円もの予算を注ぎ込んで景気を刺激する、という政策が必要なのか?
 この予算案の大前提には、経済は成長するものである、という信仰がある。景気の回復とは、経済が緩やかに成長し続ける路線へ戻る、という意味である。そうすれば税収も増えて、借金も少しずつ返せるというわけだ。そして、経済は成長するもの、という考え方のおおもとには、金利という制度がある。
 私はこれがよくわからない。どうして経済は成長し続けなければならないのか? なぜ金を借りたら、元本だけでなく、利子を付けて返さねばならないのか?(現実には日本の銀行預金はゼロに近い金利がずっと維持されてきたのだから、資本主義のルールに反する。が、それは置いといて。)
 経済が成長するとは、どこかよそから何かをつけ足してくることなわけで、地球上のすべての地域が経済成長する、ということは、最終的に地球自体から何かを消費する一方であることを意味する。
 増えすぎた生物は、食物を失い、生態系のバランスを自ら崩し、やがて死滅するか激減する。その法則が人間にどのように働いているのかはわからない。けれども、成長神話を放棄しない限り、破綻はいくつもやってくるだろう。
 少なくとも、先進国である日本は、経済成長をやめてもいいのではないか? 現状を維持するのでいいのではないのか? 成長しない経済の仕組みを本気で考えないと、パイの奪い合いで死滅するほかないのではないか。
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by hoshinotjp | 2009-04-13 22:04 | 社会