2009年5月26日(火)

 核実験を行う北朝鮮もさることながら、このようなやくざ外交を黙認した中国、ロシアの責任も重い。例の「人工衛星」、つまり長距離ミサイル騒ぎの後の、国連としての対応である。様々な利害関係と状況を自分に有利にするための戦略として、ロシアと中国は北朝鮮を温存したのだろうが、それにしても歴史の何とも愚かな過ちを繰り返しているようにしか見えない。国連で厳しい対応を取れないとなると、各国独自の軍備強化を許すことになるのだから。
 この源流にはさらに、中国自身のチベット弾圧が国際社会から結局は厳しく制裁されなかったこと、ミャンマー(ビルマ)での軍事弾圧事件に対しても中国らの反対で国連が厳しい対応を取れなかったこと、がある。これらは東・東南アジア地域を不安定にする態度でしかない。中国政府がこのような外交を続ける限り、東アジアの将来は暗い。
 東アジア文学フォーラムで中国文学を垣間見ても、文学が半ば強制的に国家に奉仕していた時代から、文学がたんに国家経済に呑み込まれて骨抜きになっていくような印象を受ける。アンダーグラウンドの力さえも失ったというか。もっとも、これは他国のことを言えた話ではなく、日本や韓国はその意味では先を行っているわけだが。
 そんな中で今読んでいるインドの小説はすごい。本当に度肝を抜かれ、同時に、自分が自分であることがいやになるほどの、強烈な打撃を食らった。目を覚ましなさい、さもなくばそうやって死んだままでいなさい、と顔を鋭くはたかれているような。この力、このエネルギー。やがてちまたにも紹介できるのではないかと思う。
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by hoshinotjp | 2009-05-26 00:56 | 政治