2009年7月12日(日)

 鳩山邦夫・前総務大臣が、「自殺はDNAのなせるわざ」という趣旨の発言をした。大学で研究してほしいとまで述べた。
 自殺で苦しむのは、その遺族や親しかった関係者である。その人たちが、自分のせいで死なせてしまったと自責の念にさいなまれ、喪失感で自らも死にたいという思いに苦しんでいることを、このお坊ちゃんにはまったくわからないらしい。まるで迷信のようなこの偏見に満ちた言葉が、その人たちをどれほど傷つけることか。自殺が多いのは、あなたがその閣僚を務めもした党の統治してきた社会のせいであることは明白ではないか。この10年、自殺者が3万人を超え続けているのは、自殺の遺伝子を持った人が増えているせいだとでも言うのか。遺伝子のせいにするのは、究極の「自己責任論」すなわち責任放棄である。この発言が政治的無責任と差別以外の何ものでもないことを、この政治家はまったく知らない。そこまでおめでたいボンボンだから、郵政で対立するまで、似たような、下々の皆さんとは無縁の人物である麻生首相の盟友でいられたのだろう。政治をするのも、犯罪を犯すのも、自殺をするのも、これすべて血筋、というような人間観が透けて見える。恥を知ってほしい。
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by hoshinotjp | 2009-07-12 23:48 | 政治