2009年7月13日(月)

 都議選で民主党が圧勝したわけだが、今日の東京新聞の特報面は、「民主に旧経世会の“影”」というタイトル。民主党の幹部はかつて自民党の主流派であった経世会(田中派)の議員が多く、政権交代はじつは派閥交代なのではないか、という視点で今の政治情勢を考えてみるという企画だった。圧勝した翌日にこのような記事を出すことに、私はメディアの正常なバランス感覚が働いていると感じた。熱狂に冷や水をさす、というのが、今のメディアの重要な使命だと私は思っているからだ。
 東京新聞は普段、政権交代に積極的な姿勢を示しているが、にもかかわらず、世が浮かれすぎて、まるで4年前の小泉郵政解散選挙のときのような熱狂が出現しかねないとなると、あえて冷や水を浴びせてみる。これは、4年前の過ちを社会が繰り返さないために、欠かせない行為である。メディアが一緒になって浮かれたら、それは報道の死を意味する。
 もう一つ、繰り返されないことを望むのは、どこかの週刊誌の見出しにもあったけれど、日本新党の愚行だ。細川首相は実にあっけなく政権を放り出したが、何となくあのときの細川首相と似ていなくもない鳩山由紀夫が仮に首相の座に着いたとして、困難にぶち当たったとき(現状の日本ではぶち当たるに決まっているが)またしても放り出したりないだろうかという懸念はある。ここ数年の首相を見てもわかるとおり、二代目三代目の政治家は、その放り出す感覚が皆同じようだから。麻生首相がこのまま総選挙を貫徹したら、自ら放り出さなかったことだけが、その業績となるかもしれない。
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by hoshinotjp | 2009-07-13 23:40 | 政治