2007年6月20日(水)

 社会保険庁職員を非公務員化し、民間に業務を委託するような案を自民党は検討しているようだが、このようなことが実現しそうになったら、有権者はよく考えたほうがいい。大きな詐欺に引っ掛かろうとしているのだから。
 耐震偽造がなぜ行われたのか? JR福知山線の事故はなぜ起こったのか? なぜコムスンの問題が起こったのか? いずれも民営化の負の部分が作り出した事件事故である。経済的な効率のために、安全を無視した結果である。民営化とは、経済的な効率を求めるために行われる。民間への業務委託も同じことだ。営利団体ではない社会保険庁を同じようにして、今の問題が解決するはずがない。
 それでも政府与党が民営化したいのは、今後、政府にとって最大の重荷となる機関を政府から切り離すことで、1カネの負担を減らす、2トラブルが起こっても直接責任を取らなくていいようにする、という目的を実現させたいからだろう。住民に対して信頼を取り戻すことが急務であるときに、裏切りを画策しているようなものだ。ついでに、住民個々人の情報を一括して管理する背番号制へも結びつけようとしている。この薄汚い抜け目のなさは、チンピラ以下ではないか。
 なぜわれわれは自分たちを不幸にするばかりの政府を持っているのだろう。この5、6年で、自分が幸福になったと感じる人たちは、はたしてどれだけいるのだろうか? 自分がまともに生きているのに少しも幸福にならないのであれば、それは社会のシステムにも責任の一端があると考えていいのではないか?
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by hoshinotjp | 2007-06-20 18:18 | 社会