2007年10月19日(金)

 4、5年前と比べて、私の感覚では食費は1割から2割増しぐらいになった。鳥インフルエンザ以降、卵が上がったまま、下がらない。業者の生産調整のせいだろう。野菜も軒並み高い。キャベツやレタスはもう100円では買えず、その1.5倍から2倍はする。リンゴや梨も一個100円だったのが、今は128円ぐらい。ツナ缶はかつては安売りで4缶320円ぐらいの時もあったのに、今では420円以上。BSE以降、牛肉はもちろん、ブタも高くなった。必然的にソーセージやハムなどの豚肉加工品も高い。大豆値上がりで、国産大豆を使う豆腐も30円ぐらい上がった。ティッシュやトイレットペーパーなども、同じ価格で量が減った。ユーロ高のせいでディチェコのパスタも倍ぐらいになった。そして今度は小麦高で、麺からパン、菓子と軒並み値上がりする。
 私は今年2007年を、地球の食糧危機元年として記憶することにしている。食物価格の高騰は、オーストラリアでの小麦の不作だとか、BSE以後の世界的魚食傾向だとか、バイオエタノールによる穀物の不足だとか、原油高だとか、インフレの始まりのせいだとか、いろいろな一時的理由もあると思うが、それ以上に、世界の食糧生産量が総体として全人類をまかなえる限界量を超え始めたのだと思うのだ。エネルギーの限界と同様、このことはずっと昔から予測されていたことだが、世界が意思を一つにして対処したりはしてこなかった。広義の環境問題と言える。
 一時的な要因の解消により、価格は少し落ち着いたりはするだろうが、基本的には全人類をまかないきれなくなっているという事情は変わらない。気候温暖化同様、一進二退を繰り返して、徐々に状況は極限へと近づき、しゃれにならない事態に陥ったときにはもう手遅れなのだ。
 大袈裟な妄想だという人もいるかもしれないが、自分の目に見えないことは信じないというだけのことだ。温暖化と歩調を合わせるようにして、危機は静かにスタートしたのである。センセーショナルに考えるのではなく、個々人がどのような努力をすれば全体として対処できるのか、考える時期である。そして、日本社会の食糧自給の問題も。
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by hoshinotjp | 2007-10-19 22:51 | 社会