2007年 12月 12日
2007年12月12日(水) |
クラブワールドカップ、ボカ対エトワール・サヘルを見に行く。本当はボカ対パチューカとなって、スタジアムの応援合戦に興奮し、どちらを応援しようかと迷いたかった。実際にスタジアムには、パチューカが当然進出するものと信じてチケットを買ってしまったのであろう、パチューカ・サポーターのメキシコ人の寂しそうな背中がちらほら見受けられた。
それにしてもあんなに大量のアルゼンチン人が来ているとは思わなかった(テレビでは2000人来ていると言っていた)。2002年にサッカーの取材でアルゼンチンに行ったときは、国の経済が破綻して、ワールドカップのために日本に行けるだけの金を持っている人はものすごく少なかったのに。ましてやボカは、リーベル・プレイトと比べると、経済的には裕福でない層のファンが圧倒的なのだ。
おかげで、ちょっとボンボネーラにいる気分を味わえた(本物のボンボネーラは行く道のりも観戦するのも危ない場所だが)。でもメインの応援歌は浦和レッズと同じ(レッズが真似した)なので、奇妙な気分。ボカとレッズが戦ったらどうなるのだろう。これに対抗するメキシコの「らー、らー、らー!」が聞きたかった。後半、審判がPKを取らなかったときは、「イーホ・デ・プー×」の大合唱(私も人生で初めて加わってしまった!)。これがパチューカだったらもっとバラエティに富んだ罵詈雑言が聞けたな。
肝心の試合は、まずお目当てであったバネガが後半、10人になってから素晴らしい動きを見せてくれたので満足。ワールドユースで目立っていたので、この目で見てみたかった。あの柔らかくシンプルで正確なボールさばき、きわめてクレバーなパス、アルゼンチン・サッカーの真髄である人との間合いを先読みする能力は、十代とは思えない。私好みの選手で、楽しみである。
もう一つの収穫は、サヘルのシェルミティ。ナマで見て驚いた。センスというのは天性のものだと痛感した。
得点したカルドソは、「俺が俺が」タイプで、点も決めるけれど、流れも止めてしまうところがあった。だから10人になってカルドソが交替したら、ボカの実力を見せる魅惑的なサッカーが始まった。
立ちあがりはボカはまるで駄目で、対するサヘルはパチューカ戦よりもさらによくて、あの時間帯にサヘルが得点していたら、ボカもパチューカと同じ目に遭ったかもしれない。ボカはやはり得点してから滑らかになってきた。パチューカも得点できていたら、もっと本来のサッカーができたのかもしれない。
去年おととしのクラブワールドカップを見てもわかるが、南米のビッグクラブは、最小限の力で勝とうとする。で、ここが決戦という試合ではそのポテンシャルを爆発させる。メキシコのチームはまだそういう戦い方が上手くないので、そうしようとして失敗した。
それにしてもあんなに大量のアルゼンチン人が来ているとは思わなかった(テレビでは2000人来ていると言っていた)。2002年にサッカーの取材でアルゼンチンに行ったときは、国の経済が破綻して、ワールドカップのために日本に行けるだけの金を持っている人はものすごく少なかったのに。ましてやボカは、リーベル・プレイトと比べると、経済的には裕福でない層のファンが圧倒的なのだ。
おかげで、ちょっとボンボネーラにいる気分を味わえた(本物のボンボネーラは行く道のりも観戦するのも危ない場所だが)。でもメインの応援歌は浦和レッズと同じ(レッズが真似した)なので、奇妙な気分。ボカとレッズが戦ったらどうなるのだろう。これに対抗するメキシコの「らー、らー、らー!」が聞きたかった。後半、審判がPKを取らなかったときは、「イーホ・デ・プー×」の大合唱(私も人生で初めて加わってしまった!)。これがパチューカだったらもっとバラエティに富んだ罵詈雑言が聞けたな。
肝心の試合は、まずお目当てであったバネガが後半、10人になってから素晴らしい動きを見せてくれたので満足。ワールドユースで目立っていたので、この目で見てみたかった。あの柔らかくシンプルで正確なボールさばき、きわめてクレバーなパス、アルゼンチン・サッカーの真髄である人との間合いを先読みする能力は、十代とは思えない。私好みの選手で、楽しみである。
もう一つの収穫は、サヘルのシェルミティ。ナマで見て驚いた。センスというのは天性のものだと痛感した。
得点したカルドソは、「俺が俺が」タイプで、点も決めるけれど、流れも止めてしまうところがあった。だから10人になってカルドソが交替したら、ボカの実力を見せる魅惑的なサッカーが始まった。
立ちあがりはボカはまるで駄目で、対するサヘルはパチューカ戦よりもさらによくて、あの時間帯にサヘルが得点していたら、ボカもパチューカと同じ目に遭ったかもしれない。ボカはやはり得点してから滑らかになってきた。パチューカも得点できていたら、もっと本来のサッカーができたのかもしれない。
去年おととしのクラブワールドカップを見てもわかるが、南米のビッグクラブは、最小限の力で勝とうとする。で、ここが決戦という試合ではそのポテンシャルを爆発させる。メキシコのチームはまだそういう戦い方が上手くないので、そうしようとして失敗した。
by hoshinotjp
| 2007-12-12 23:13
| サッカー・スポーツ