2008年6月18日(水)

 第二次大戦以降、20世紀の間は、さまざまな地域で利己的な戦争・紛争が起こり続けてきたけれど、一方で世界の力関係をほどほどのところで拮抗させ、均衡を図ることで安定させようともしてきた。そのための知恵も絞り出されてきたのである。その意味では、リアリストでもあった。
 けれども、21世紀に入ってからは、せっかく絞り出されてきた均衡を図るための知恵を、あっけないほど簡単に捨て去ろうとしているように思える。原油や食料価格の高騰を見ていると、カネのある連中のあからさまな買い占めを国家が保証しているように見える。20世紀には大手を振ってはできなかった破廉恥な行為を、今は当然の権利と言わんばかりに平然としでかす。
 ブッシュ政権に象徴されるかれらには、均衡を壊して自分たちが肥え太ることが、自分の生存を保証している環境を破壊することになる、という、リアリストが持つはずの想像力が働かないのだろう。騰貴によって利権と支配を強固にできると思う者たちは、リアリズムを持たない妄想家・偏執狂だと言える。
 日本は二代目三代目四代目の社会だから、ひたすら傾く運命にあると私は思っているが、それは世界についても言えることなのかもしれない。
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by hoshinotjp | 2008-06-18 22:39 | 政治