2008年8月9日(土)

 ついに心配していた事態が起こった。グルジアの内戦にロシアが介入し、グルジアとロシアの間に戦争が起こりかけている。アンナ・ポリトコフスカヤの『チェチェン やめられない戦争』を読んで以来、数年にわたってロシア及びカフカス地方に関心を持ってきたのは、こういうことが起こりうると不安だったからだ。これは第二次大戦前の、中国東北部の状況と似ている。ウイグルやチベットの問題も、構図はこれと共通している。最悪の事態に陥る前に、収束してほしい。

追記
 その後、グルジアとロシアは全面的に戦争状態に入った。グルジアは今、戒厳令が敷かれている。戦争状態とは、一般の人が住む地域が爆撃され、死者が多数でているということだ。ロシアはグルジアの都市を、グルジアは南オセチアの町を、それぞれ攻撃している。ネットでもこの様子を映した映像・画像は見られる。
 いずれもが自分の攻撃の正当性を主張するその根拠は、冷戦崩壊後、大国が各地で侵略、攻撃を行ってきた際の「屁理屈」から導き出されている。経済的な利益のために、言葉だけの正義を理屈として持ち出し、他国・他民族を攻撃蹂躙する。それを、ロシアもグルジアも真似しているのだ。チベットやウイグルで持ち出される理屈も、基本的には、近代化の過程で先進諸国が過去に国力を拡大させる際に用いた言い分の、醜悪なコピーだ。歴史は三度、四度と繰り返すうち、「茶番」とも呼べない、劣悪なコピーと化してしまった。
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by hoshinotjp | 2008-08-09 12:05 | 政治