2007年 12月 02日 ( 1 )

 東国原知事の「徴兵制」発言には呆れた。そのまんま東が性関係でスキャンダルを起こしたのは、道徳や倫理がきちんとしているからだったのだろうか。自分には倫理や道徳について語る資格があると思っているのだろうか?
 彼の念頭にあるのは、「たけし軍団」だろう。自分はあそこで鍛えられて根性と筋を通すことを学んだ、と思っているのではないだろうか? だが、「徴兵」は武器を持って戦場に行くための制度であって、「たけし軍団」とは違う。
 私が東国原知事に感じるのは、大胆さとか筋を曲げない一徹さなどではなく、とてつもない傲慢さだ。確かに不屈の精神と気力はそれだけのものを持っていると思うけれど、そういうものを顧みない謙虚さは選挙の時から持ち合わせず、傲慢な野心ばかりが鼻につく。こういう人間が自己正当化するときの、つまり歴史を都合よく書き換えてしまうときの強引さは、単なる暴力でしかない。

 朝青龍が日本に戻ってきたとき、NHK夜7時のニュースのトップになっていて唖然とした。私には、どうしてこれが「国民的」ニュースになるのかわからない。
 朝青龍は犯罪を犯したわけではない。暴力を振るったり、ヤクをやったり、カネで汚いことをしたわけでもない。嘘をついて巡業をサボったことが問題なのだ。巡業をサボることの重大さは、相撲ファンでないとわからないだろう。だから、相撲ファンや、巡業を見に行く人たちが怒るのは正当である。でも、ろくに相撲も見ないし巡業が何であるかも知らない人が怒るのは、どこか変だ。これは基本的には相撲界での問題であって、多少は社会的にも問題のある行動ではあるけれど、トップニュースとなるのは何だか異様に感じられる。
 だが、7時のニュースのトップになるということは、多くの日本の人たちが自分は朝青龍を断罪できると思っているのだろう。本当に自分には批判する理由があるのか、と問うてほしい。そして報道がおかしいと気づいてほしい。
 この手の、社会にとって本当には大切ではないことでのバッシングばかりがちまたの関心事になっているさまは、大人げない。つまり、社会全体が退行して幼児に返っているのだろう。
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by hoshinotjp | 2007-12-02 22:13 | 社会