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 ツイッターを本格的に使うようになって、ほぼ1年が過ぎた。ツイッターにしてからブログの更新が滞っているのは、世の大方の人と同様なのだが、どうも自分の脳が硬直していっているように感じるのは、気のせいではあるまい。長い文章を書かなくなると、脳が劣化していくように感じるのだ。ただひたすら反射神経ばかりが鍛えられるだけで。
 それでブログをメインに戻そうと思うのだけど(書きたいこともたくさんあるし)、時間がない。ツイッター以前には、ブログを書くための時間を作っていたが、その時間が、ツイッターを読んだり書いたりやりとりをする時間に費やされ、消えるのである。
 人にもよるのだろうけれど、私はプロの文章の書き手として、自分が体半分ぐらいツイッターに浸っているこの日常が、自分の仕事にとってあまりよくない影響を与えているように思う。明らかに、以前よりも、ものを考えたり書いたりする際の集中力が落ちた。ゆるく短い文章を書くのは気楽だけれど、体力も使わない。それを続けているうち、長い文章を書こうとすると、心身がついて行かないのである。それだけのテンションを上げるのに難儀しているのである。
 すぐに集中して考え、長々と言葉にまとめられるというのは、プロの文章書きが身に付けている、最低限の技術である。ツイッターに頼っているうち、その技術が劣化し、それを支える体力も低下した。
 そんなわけで、リハビリもかねて、ブログをメインに戻し、更新の頻度を以前ぐらいに上げていこうと思う(週に最低2回は書く、ぐらいのペース)。
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by hoshinotjp | 2010-10-22 04:48
 今年はアジサイの当たり年とでも言おうか、とてもきれいに咲いている。暖冬が影響したのだろうか。一斉に大きな玉へと成長し、雨も適度に降っているので、色の変化も大気の澄んでいるときの宵の口の空のような美しいグラデーションを堪能できる。私は濃い水色が好きだとわかった。
 このエキサイトブログが不具合を起こしているようだ。木曜日にメンテナンスがあるとか。ブログを信用できないのはこういうときだ。自分でhtmlファイルを作って書いているほうが、やはり安心する。しかし、検索機能などでこちらのほうが読み手には便利かと思い、ブログ形式を続けているのだが、いまだに慣れない。

 来月7月には、拙著『毒身温泉』が文庫化される(講談社文庫)。文庫化に当たって、タイトルを『毒身』と変更することにした。また、収録作のうちメインの作品である「毒身温泉」(こちらのタイトルはそのまま)を、大幅に書き換えた。単行本で買って読んでくれた方には申し訳ないが、この作品は仕上がりにいまひとつ納得がいっておらず、今回、文庫用のゲラを読み直して、やはり書き直すことにしたのだ。テーマや出来事や人物、構成など、基本的な要素はいじっていないが、細かな描写や会話を半分以上、作り直した。だいぶ読みやすくなったし、緊密になったし、人物造形もしっかりしたし、奥行きも出たと思う(自慢)。5年以上かかって、ようやく完成した気分である。
 5年前は、あの仕上がりがやっとだった。もっとどうにかできるはずだと思いながら、どうしてよいのかわからなかった。5年もたつと、どうすればよいかがはっきりわかる。
 過去の作品に手を入れることは、本当は不可能なのかもしれない。そのときの自分にしか書けない要素を、必ず含んでいるからだ。なので、これまでの文庫化のときも、うーんどうにも稚拙だと思っても、字句の修正程度にとどめておいた。手を入れ始めたら、結局は今の自分が書いた新しい作品になってしまうからだ。だったら、一から新しい作品を書いたほうがいい。
 けれど、今回は大きく手を入れても、もとの作品はきちんと残っている。だから書き直そうと思ったのである。珍しいケースだと思う。
 装画は、岩清水さやかさんにお願いした。4年ほど前に「ギャラリーeシエスタ」で「星野賞」なるイベント行ったとき、「毒身温泉」を素材にイラストを描いてくださって、金賞になったのだ。その絵を装幀用にアレンジして、文庫のカヴァーになる。私が「毒身温泉」を書いているときに頭の中で浮かべていたイメージと非常に近く、それをさらに膨らませてくれたようなイラストだ。できあがるのが楽しみ。
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by hoshinotjp | 2007-06-12 23:00