カテゴリ:お知らせ( 32 )

ブログ移転のお知らせ
 エキサイトブログの広告表示が厭になってきたため、本日より移転することにしました。新しいブログは以下のとおり。
http://hoshinot.asablo.jp/
 ツィッターを使うようになってから、更新が滞りがちですが、移転を機に、もう少し更新を増やしていきたいと思っています。
 今後とも、当日記をよろしくお願いします。
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by hoshinotjp | 2011-04-19 16:35 | お知らせ
 サッカー、ジェフ千葉と日本代表の監督だったオシムは、常々、「サッカーで起こることはすべて人生でも起こり得る」と語っていた。同じことが、アストル・ピアソラの音楽でも言えると思う。「ピアソラのタンゴを聴いて感じる感情は、人生で体験しうるすべての感情である」。
 それを実感できるピアソラのライブの名盤が発売された。『ミルバ&アストル・ピアソラ ライブ・イン・東京 1988』。必聴である。
 とにかくその白熱に圧倒される。演奏のテンションが高く、質も高く、なおかつ録音が素晴らしい。空気に音が濃厚にたっぷり詰まっているという感じなのだ。重低音も豊かでとても生々しく、文字通り「ライブ」の魅力に満ちている。
 ミルバがピアソラを歌ったCDでは、1984年のパリでのライブ「ブッフ・デュ・ノール」が定番だったが、今度の1988年の東京ライブ盤を聴いたら、「あれ、ミルバってこんなに上手かったんだ!」と驚いてしまった。格段に繊細かつドラマティックなのだ。ミルバの真価がついにこの演奏で極みに達したというべき歌唱で、間違いなくミルバ―ピアソラの完成形がここにある。定番の座は譲り渡されたと言えよう。
 冒頭に、きわめてとがった歌なしの曲「タンゲディアⅢ」が演奏された後、不穏な未来を告げるように「私はブエノスアイレスで死ぬだろう」と、「私の死へのバラード」が歌い出される。
 この冒頭2曲の並びのカッコよさと来たら!
 さらに一曲置いて、ミルバ―ピアソラで私が最も好きな「迷子の小鳥たち」が続く。このあたりでもうすっかり、心はぐずぐずである。
 そして6曲目の「ブエノスアイレスの夏」! 曲の出だしにやられた。ピアソラの演奏した「夏」の中でも、最高に洗練された「夏」ではないだろうか。
 その後に、「孤独の歳月」をミルバにドラマチックに歌われた後では、泣かずにいられようか。
 と、このように、ミルバの歌だけでなく、ピアソラの五重奏団のインストルメンタル曲演奏も素晴らしいのである。これが、2枚組で、1時間半の当日のコンサートを抜粋することなく完全に収録してある(ミルバの挨拶からアンコールまで!)のだから、これ以上望みようがない。
 ミルバはスペイン語で書かれたピアソラのタンゴの半分を、イタリア語で歌う。もとはスペイン移民が建設したブエノスアイレスという街は、19世紀から20世紀前半にイタリア系の移民によって繁栄を築いた。そのイタリア系移民たちの郷愁が、さまざまな要素と混血してラテンアメリカ化した音楽が、タンゴである。ミルバのイタリア語のタンゴは、そんなタンゴのルーツを濃く感じさせてくれて、胸に迫る。ミルバは濃い輪郭で、激しい情熱で、強いオーラで、ピアソラの世界を人生に変えてしまう。
 ラテンの人たちは、苦しい人生を、強い感情の振れ幅で乗り切る。生きることの苦しさは、内容は違えども、その度合にラテン世界も日本も違いはない。日本社会では、感情を滅することで乗り切ろうとする。だがそれは、自分が人間ではないかのような境地へ行き着きかねない。強い感情へ耐性をつければ、自分をもてあますことはあっても、エネルギーを枯渇させることは避け得る。私は、感情の拠点のひとつとして、ピアソラのタンゴを聴く。
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by hoshinotjp | 2009-12-17 13:32 | お知らせ
 ツイッターをブログ形式で見られる、「twilog」なるものに登録しました。ツイッターの画面では見られない方は、こちらをご覧ください。過去の書き込みも、日付ごとに分類されてすべて読めます。最新の書き込みについては、ツイッターとは数時間のタイムラグはあるようですが。
http://twilog.org/hoshinot
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by hoshinotjp | 2009-11-18 12:28 | お知らせ
 11月1日に(たぶん)、私の長篇小説『ロンリー・ハーツ・キラー』の英訳が、アメリカの出版社PM Pressから出版されることになりました。英訳を手がけたのは、友人でもあるカナダのマギル大学の東アジア研究科教員、エイドリアン・ハーリー(Adrienne Carey Hurley)この出版自体が、彼女の尽力によるものです。PM Pressはメジャーとは一線を画した、非アメリカ的姿勢の小さな出版社ですが、『ロンリー・ハーツ・キラー』にとてもふさわしい性格だと思います。
 これに伴い、長らく放置してあった英語サイトへのリンクを、とりあえずPM Pressの紹介ページへと張り替えました。こちらから、私のブログのいくつかが英訳で読めます。
 Amazonでも買えます(U.S.orCanada日本)。
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by hoshinotjp | 2009-10-29 15:14 | お知らせ
 このところ、ブログの更新が滞りがちなので、twitterを設置してみました。文字数が少なければ、ブログより気楽に書くかもなあ、と。
 じつは数か月前に作ってみたものの、利用価値も利用法もよくわからず放置しておいたもの。家にいる時間の長い私には、無用の長物のような気もします。そもそも、メール以外の双方向性ネットツールをあまり好まない私は、mixiもやりませんし、twitterも面倒です。
 ただ、ミニ日記になるなら試してみてもいいかもしれません。
 というわけなので、twitterにメッセージをいただいても、原則的にはお返事はお返しいたしませんので、あしからず。
 まあ、どこまで続くかわかりませんが、しばらく使ってみます。

 追記・左の顔写真などのある欄(何と言うんだ?)の、カレンダーの下に、twitterを表示させました。クリックすると、twitter本体に飛びます。twitterのアカウントを作らなくても、誰でも読めます。
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by hoshinotjp | 2009-10-13 23:14 | お知らせ
「新着情報」、更新しました。

 リオデジャネイロ五輪の決定について、ブラジルに住む岡村淳さんが強烈なコメントをお書きになっている。
 東京だってオリンピックどころじゃなけりゃあ、リオだってそれどころじゃないのだ。
 岡村さんによれば、リオの行政は、市内のスラムを高い塀で囲むことを計画しているという!
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by hoshinotjp | 2009-10-06 23:30 | お知らせ
 横長のスタイルを気に入って、ブログのデザインを現在のものに変えてみたが、いまいち殺風景だったので、背景に写真を入れてみた。まだ試しだが、とりあえず涼しそうな水族館の写真。
 この横長、右から左へ時間が流れていくという点で、本の感触を持っている。そこが気に入った。
 使い勝手もよい。キーボードの矢印キー「→」を押すと、一つ右隣の記事へ移動できる。「←」なら左の記事へ移動。上下に動かしたいときは、「Page Up」「Page Down」。「Home」を押せば最新の記事(一番左端の記事)へ飛び、「End」キーを押すと、表示されている記事のうち一番古い記事(つまり一番右端の記事)へ飛ぶ。このときの飛び方が、本当に時間を滑空しているようで面白い。試してみてください。
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by hoshinotjp | 2009-07-18 23:36 | お知らせ
 路上生活者を写した高松英昭写真集『STREET PEOPLE』(太郎次郎社エディタス)が、書店でも発売になりました。
 すでにお知らせしたとおり、6月に限定350部を路上で、ビッグイシューの販売者が先行販売したわけですが、なんと完売。2500円もする写真集を路上で買ってくださった方がこれだけいたことに感謝するとともに、ビッグイシューの販売者がいかに購買者との人間関係を作り上げているのか、その力を思い知りました。
 今度は書店での販売。私も、路上生活が社会の主流になった世界を、短編小説「先輩伝説」として書いています。なにとぞよろしくお願いします。
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by hoshinotjp | 2009-07-06 04:59 | お知らせ
 6月1日月曜日、私は路上に立って本を売ります。
 売る本は、写真集『STREET PEOPLE(ストリートピープル)~路上に生きる85人』(太郎次郎社エディタス)。20年来の友人である写真家の高松英昭が撮りためた、路上生活者たち(基本的に「ビッグイシュー」の販売者たち)の写真です。
 路上生活者の写真集、と聞くと、いわゆる「ホームレス」の人たちが路上で寝ている光景などを思い浮かべるかもしれませんが、まったく違います。ページを繰ってみれば、そこにはきわめてカラフルでポップなおじさんおばさんたちの写真が並んでいます。言われなければ、誰もこのチャーミングな人たちが「ホームレス」だとは思わないでしょう。
 なぜこんな写真にしたのか?
 高松英昭は、これはヤラセ写真ですよ、と言います。15年にわたって路上生活者たちとつきあい続けてきた高松英昭が、かれらと一種の遊びを企んだのです。洒落のめしたり、粋がったり、気取ったり、ふざけたり、すかしたり。生きる者なら誰もが持つ生活を楽しむ心を、高松英昭は思いきり引き出したのです。それを可能にしたのは、両者の間で培われた信頼感でした。撮る側も撮られる側も、確信犯的にこの遊技に乗り、楽しんだわけです。写真にはそんな幸福な瞬間があふれています。
 当然ここには、一般に「ホームレス」というとついて回るイメージ、すなわち「かわいそうな人」「汚い人」といった紋切り型を壊したいという狙いも込められています。それらのイメージは、当事者たちとは無関係の、他人が勝手に作り上げたもの。実態はもっと多様です。その実態を知るためには、おじさんおばさんたちと関わることが必要です。「ホームレス」とは、人間関係を奪われた状態でもあります。高松英昭は、かれらと人間関係を築くことで、路上に生きる人たちを「ホームレス」ではなくした、と言えましょう。
 高松英昭のそんな態度に共感して、私もこの写真集に、短編小説「先輩伝説」を書かせてもらいました。渋谷を舞台にした近未来小説で、廃墟化しつつ熱気あふれる渋谷のイメージは、私と高松英昭が知り合ったメキシコの街のイメージです。
 路上にこだわる高松英昭は、この写真集を、被写体となったおじさんたちと売りたいと考えます。それで、書店での販売に一か月先立ち、路上で売り出すことになったのでした。それがあさってから。私も盛り上げ役として、ビッグイシューを売っているおじさんたちを回って路上に立つ、というわけです。
 ビッグイシューと同じ方式で、売価2500円のうち、1300円が売った人の収入となります。先行販売分は限定350部。販売者の手元に本がない場合は、予約という形を取ります。ぜひとも路上でおじさんたちから買っていただけると嬉しいです。
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by hoshinotjp | 2009-05-30 16:44 | お知らせ
 明けましておめでとうございます。
 今年も当サイトをよろしくお願いします。
 来週1月9日(金)に、岩波書店より新刊が刊行されます。
『水族』という短い小説で、画家・小野田維さんとの饗作です。
 岩波書店の編集者から、Coffee Booksという物体として美しい絵と小説の小さな本のシリーズを始めるので参加しませんかとお話をいただいたとき、相方の画家として紹介されたのが小野田さんでした。画集『遠い楽園の記憶』のページを繰った瞬間、私は惚れ込んでしまい、小野田さん以外の方とこの仕事をすることは考えられなくなりました。
 小野田さんが日ごろ描きためていた線画のスケッチを拝見し、私の水族館熱、魚になりたい欲望がそれらの絵にも蠢いているのを感じ、まず私が50枚ほどの短篇を書きます。その文章を読んで、今度は小野田さんがテンペラの絵を描き、私がそれらを見てさらに小説の細部を膨らませ、完成させたのでした。私の頭の内部の、まだイメージになっていないものを、絵として描いていただいたような、不思議な体験でした。それは私も小野田さんも、魚、植物、猫、花、水中といったモチーフに、同じような形で取り憑かれているせいだと思います。
 ぜひお手に取っていただければと思います。
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by hoshinotjp | 2009-01-02 11:48 | お知らせ