2009年 01月 13日
2009年1月13日(火) |
◆ライブ上映会◆
今年(2008年)は、日本からのブラジル移民開始百年だった。さまざまな催しが行われたので、ブラジル移民に関心を持たれた方も多いだろう。
そんな方にお勧めしたいのが、記録映像作家、岡村淳さんのドキュメンタリー映画。約二十年前に自らブラジル移民となった岡村さんは主に、日系移民社会から少し外れて独自の生き方をしているマイナーな一世たちを、自主制作のドキュメンタリー映画として撮られている。
ユニークなのは、作品の公開方法だ。商業とはまったく無縁のスタイルを確立しつつある。すべてが有志による自主上映会で、一部の例外を除いて、カンパ制(映画の制作費になる)。岡村さんが必ず立ち会う「ライブ上映会」とするため、作品を見られるのは年に何度か、岡村さんが訪日している期間のみ。その期間には、上映のオファーがあれば岡村さんは全国どこへでも赴く(上映会情報は、サイト「岡村淳のオフレコ日記」で見られます)。
このネットワークは、驚くべき勢いで広がりを見せた。上映に来た人が、別の地域で上映会主催者になるケースが相次いだのだ。作品がすばらしいだけでなく、岡村さんとのやりとりが楽しいため、作品の世界が隣人のように身近に感じられてくるからだ。
絵画でも映画でも、何もかもが商品として投機の対象になる現在、利潤を生まないのに成り立つこの方法は、自由化経済とは違う生き方ができることを証明している。
小説もこれに倣うことはできないかと模索中である。
(東京新聞 2008年12月12日付夕刊1面「放射線」)
今年(2008年)は、日本からのブラジル移民開始百年だった。さまざまな催しが行われたので、ブラジル移民に関心を持たれた方も多いだろう。
そんな方にお勧めしたいのが、記録映像作家、岡村淳さんのドキュメンタリー映画。約二十年前に自らブラジル移民となった岡村さんは主に、日系移民社会から少し外れて独自の生き方をしているマイナーな一世たちを、自主制作のドキュメンタリー映画として撮られている。
ユニークなのは、作品の公開方法だ。商業とはまったく無縁のスタイルを確立しつつある。すべてが有志による自主上映会で、一部の例外を除いて、カンパ制(映画の制作費になる)。岡村さんが必ず立ち会う「ライブ上映会」とするため、作品を見られるのは年に何度か、岡村さんが訪日している期間のみ。その期間には、上映のオファーがあれば岡村さんは全国どこへでも赴く(上映会情報は、サイト「岡村淳のオフレコ日記」で見られます)。
このネットワークは、驚くべき勢いで広がりを見せた。上映に来た人が、別の地域で上映会主催者になるケースが相次いだのだ。作品がすばらしいだけでなく、岡村さんとのやりとりが楽しいため、作品の世界が隣人のように身近に感じられてくるからだ。
絵画でも映画でも、何もかもが商品として投機の対象になる現在、利潤を生まないのに成り立つこの方法は、自由化経済とは違う生き方ができることを証明している。
小説もこれに倣うことはできないかと模索中である。
(東京新聞 2008年12月12日付夕刊1面「放射線」)
by hoshinotjp
| 2009-01-13 23:42
| 映画

