2009年 06月 21日
2009年6月21日(日) |
日産スタジアムに、マリノス―レッズ戦を見に行く。
私は当初、2つの物語を設定していた。1つは、去年の開幕戦だったこのカードを私は見に行き、浦和の時代の終焉をまざまざと見せつけられたわけだが、それを覆すこと。浦和は新たな時代に入って上昇中であることを、ほかならぬこのカードでの勝利で示せれば、去年の呪いは解かれるのだ。
もう1つは、中村俊輔の復帰したマリノスに対し、山田直紀がその力を発揮し、日本のエースの交代が始まろうとしていることを告げる試合になること。こちらは、中村俊輔の復帰が破談になったので、かなわなかった。
で、前者の目的を果たしに出向いたのだが、結果は2-0の完敗。去年の呪い(オジェックのかけ捨てていった呪い?)は解けず、浦和はまだまだであることがはっきりと示された。まだ若いチームなんだからこれからだと虚しくつぶやいてみる。
その新生浦和の象徴、山田直紀ばかりを、私は試合の流れすらも見えなくなるほどに注視していた。そしてここで私はいま一つの物語を見てしまう。中田英寿がブレークしたころとの類似である。山田直紀は何度か、スペースにパスやスルーパスを出したのだが、そこには誰も走り込んでいなかった。そのさまが、中田のスルーパスに味方が反応していないということのよく見られた、10年ちょっと前を思い出させたのである。
もっとも、今日の浦和は全体が動かず走らず、山田直紀のパスも意表を突くようなキラーパスでもなく、たんに山田暢久などが怠惰だっただけだが。Jリーグの選手は必ずしも運動量が多いわけでも俊敏なわけでもないと前回書いたけれど、その格好の例だった。山田直紀も今日はすごくいいわけではなかったけれど、あまりにひどい浦和の中で独り、気を吐いていたのは確かだ。
ただし、致命的なミスもした。1点取られて浦和が思いきり前がかりになっているときに、ハーフウェーラインあたりからスルーパスを狙って、横浜の選手にカットされたのである。一瞬にして横浜は人数をかけて襲いかかり、浦和は2点目を奪われた。苦い教訓となっただろう。
闘莉王、阿部勇樹らの代表組のコンディションの悪さは当然として、なぜほかの選手まで鈍かったのか。守備はザルで、横浜の選手の飛び出しを何度も許した。もっとも、マリノスだってよかったとは言えず、前半の30分は視野の狭い感じで浦和陣内になかなか入り込めず、浦和の守備のまずさに助けられて押してからも、シュートはことごとく枠を大きく外れ、このままではマリノスも自滅するぞと私は思っていた。それ以上に浦和が自滅したので、マリノスはきれいな2点を決められた。
それにしてもレッズは、対マリノス戦となると元レッズの選手にやられることが多い。河合とか山瀬とか。
私は当初、2つの物語を設定していた。1つは、去年の開幕戦だったこのカードを私は見に行き、浦和の時代の終焉をまざまざと見せつけられたわけだが、それを覆すこと。浦和は新たな時代に入って上昇中であることを、ほかならぬこのカードでの勝利で示せれば、去年の呪いは解かれるのだ。
もう1つは、中村俊輔の復帰したマリノスに対し、山田直紀がその力を発揮し、日本のエースの交代が始まろうとしていることを告げる試合になること。こちらは、中村俊輔の復帰が破談になったので、かなわなかった。
で、前者の目的を果たしに出向いたのだが、結果は2-0の完敗。去年の呪い(オジェックのかけ捨てていった呪い?)は解けず、浦和はまだまだであることがはっきりと示された。まだ若いチームなんだからこれからだと虚しくつぶやいてみる。
その新生浦和の象徴、山田直紀ばかりを、私は試合の流れすらも見えなくなるほどに注視していた。そしてここで私はいま一つの物語を見てしまう。中田英寿がブレークしたころとの類似である。山田直紀は何度か、スペースにパスやスルーパスを出したのだが、そこには誰も走り込んでいなかった。そのさまが、中田のスルーパスに味方が反応していないということのよく見られた、10年ちょっと前を思い出させたのである。
もっとも、今日の浦和は全体が動かず走らず、山田直紀のパスも意表を突くようなキラーパスでもなく、たんに山田暢久などが怠惰だっただけだが。Jリーグの選手は必ずしも運動量が多いわけでも俊敏なわけでもないと前回書いたけれど、その格好の例だった。山田直紀も今日はすごくいいわけではなかったけれど、あまりにひどい浦和の中で独り、気を吐いていたのは確かだ。
ただし、致命的なミスもした。1点取られて浦和が思いきり前がかりになっているときに、ハーフウェーラインあたりからスルーパスを狙って、横浜の選手にカットされたのである。一瞬にして横浜は人数をかけて襲いかかり、浦和は2点目を奪われた。苦い教訓となっただろう。
闘莉王、阿部勇樹らの代表組のコンディションの悪さは当然として、なぜほかの選手まで鈍かったのか。守備はザルで、横浜の選手の飛び出しを何度も許した。もっとも、マリノスだってよかったとは言えず、前半の30分は視野の狭い感じで浦和陣内になかなか入り込めず、浦和の守備のまずさに助けられて押してからも、シュートはことごとく枠を大きく外れ、このままではマリノスも自滅するぞと私は思っていた。それ以上に浦和が自滅したので、マリノスはきれいな2点を決められた。
それにしてもレッズは、対マリノス戦となると元レッズの選手にやられることが多い。河合とか山瀬とか。
by hoshinotjp
| 2009-06-21 23:10
| サッカー・スポーツ