2006年 11月 07日
2006年11月7日(火)快晴 |
これまでブログにはあえて手を出さないようにしてきたのだが、いくつかの理由があって、日記をブログで書いてみることにした。しばらく続けてみて、居心地が悪かったらもとの形式に戻すかもしれない。書いた文章のデータが手元のパソコンに残らないというのは、どこか不安である。何年かして、このブログの提供先が急にサービスを中止したら、引っ越しをするのにえらい労力がかかる。でもそういう感覚自体が古いのかもしれない。
新刊「われら猫の子」が刷りあがった。私の本の装幀でも1、2を争うよい出来ではないか。装画は藤田嗣治の「猫の教室」。この絵がいいのでは、と表題作を書いたときに教えてくれたのは、作家の松浦理英子さんである。6年たってようやく実現できた。
そして、この絵を素晴らしい文字のデザインで引き立ててくださったのが、菊地信義氏。さすが文字の人である。絵と文字の拮抗にただただ感嘆するばかりだった。
短篇集を出すのは初めてである。あちらこちらの媒体に書いたものだから、どうやってまとめられるのかわからず、放置していたら、最初にオファーをくださったのが講談社の柴崎さんだった。ただ、その結果、「新潮」や「文藝」の担当者には申し訳ないことになった。こんな思いはもう嫌なので、今後は単行本のことを考えながら書いていくつもりだ。
作品は書いた年代順に収録した。これは柴崎さんの提案であり、こうすると個人史にもなるし、変遷も見えて面白いという。私もそう思ったので、このように並んだ。個人的に思い入れの強い作品は、「われら猫の子」「ててなし子クラブ」「エア」だろうか。
短篇は私の作品の中では比較的読みやすい(特に上記の三作品は)ので、とっかかりにはうってつけの本だと、私は思っている。
新刊「われら猫の子」が刷りあがった。私の本の装幀でも1、2を争うよい出来ではないか。装画は藤田嗣治の「猫の教室」。この絵がいいのでは、と表題作を書いたときに教えてくれたのは、作家の松浦理英子さんである。6年たってようやく実現できた。
そして、この絵を素晴らしい文字のデザインで引き立ててくださったのが、菊地信義氏。さすが文字の人である。絵と文字の拮抗にただただ感嘆するばかりだった。
短篇集を出すのは初めてである。あちらこちらの媒体に書いたものだから、どうやってまとめられるのかわからず、放置していたら、最初にオファーをくださったのが講談社の柴崎さんだった。ただ、その結果、「新潮」や「文藝」の担当者には申し訳ないことになった。こんな思いはもう嫌なので、今後は単行本のことを考えながら書いていくつもりだ。
作品は書いた年代順に収録した。これは柴崎さんの提案であり、こうすると個人史にもなるし、変遷も見えて面白いという。私もそう思ったので、このように並んだ。個人的に思い入れの強い作品は、「われら猫の子」「ててなし子クラブ」「エア」だろうか。
短篇は私の作品の中では比較的読みやすい(特に上記の三作品は)ので、とっかかりにはうってつけの本だと、私は思っている。
by hoshinotjp
| 2006-11-07 23:19
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