2008年5月7日(水)

 去年、日経新聞に書いたエッセイ「ファンタジーの街」が、某大学の今年の入試問題に使われたと通知があり、問題文も送られてきた(大学名を隠していけないことはないのだろうけど、何となく隠す)。
 自分の文章が大学入試問題に使われるのはこれで2度目。作者でも解けないといって軽蔑する人もいるようだが、私にとってはけっこう楽しい経験だ。初めて使われたときには、私の意思が伝わるような問題が並んでいて感動したし、今回は問題作りにセンスのいい愛嬌があって、とても愉快だった。
 大学の先生にも、入試問題作りが得意な人、不得手な人がいるわけだが、私の文章は得意な人の手にかかったのかもしれない。
 大学での入試問題に使われるのは、著作権の侵害にはならないことになっているから無料だし、事前の通知はないのだが(入試問題という性質上、通知はしないか)、これが過去問として赤本などに収録されると、とたんに著作権料が発生する。数年前まではこれもタダだったが、過去問の出版社が人の文章に一銭も払わず利益をまるまる自分の懐に入れるのはおかしいと問題になり、現在のようになった。しかし、この手の著作権の管理にはいろいろな問題が派生していて、とてもややこしい事態になっている。私自身は、どう考えていいのか、まだわからないでいる。
 ただ、著作権の期限を、現行の、著者の死後50年から、死後70年へと延ばすことには反対である。それがグローバリゼーションの一環であることを、著作権者は自覚したほうがいい。
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by hoshinotjp | 2008-05-07 23:39 | 身辺雑記