2007年 03月 26日 ( 1 )

「植物診断室」の入手が難しくなっているようです。対策が講じられると思いますので、今しばらくお待ちください。
 昨日が早稲田大学の卒業式だったのだけど、第二文学部の表現芸術系を卒業された鈴木共子さんのことが、今日の夜9時からのNHKニュースで報道されていました。鈴木さんは、7年前に早稲田大学入学直後の息子さんを交通事故で亡くし、その生き方をなぞるように自ら早稲田の二文に入って、学生生活を始めたのでした。3年前に私のクラスにも出席していて、命をリレーしていくことをテーマに小説を書いていました。映画『ゼロからの風』は、鈴木さんの生き方をフィクションとして描いた作品のようです。私も公開されたら見に行くつもりです。
 夜間部である早稲田の第二文学部には、鈴木さんや東国原・宮崎県知事のように、さまざまな経歴や立場の人が入学してきます。もはや単なる勤労学生や社会人学生のためのコースではなく、一般的な大学生活に疑問を感じた学生たちの集う場として、独特のエネルギーを発していました。その二文が、文学部の改変により、統合されて消えてしまうのは、何とも残念な限りです。大学生をしたいのではなく、何かを学びたい何かに挑んでみたいという人の意欲を吸い上げる場として、よく機能しているように私には思えました。端的に言えば、大学らしい大学空間だったのです。願わくば、この場が新しい学部に引き継がれてほしいものです。
 昨日は私にとっても、早稲田の最終日でした。研究室の片付けを終え、鍵とパソコンを返却し、卒業生のパーティに臨みました。次第に、この4年間の教員経験の意味を感じ始めているところです。それはこれからの10年の執筆生活に反映されていくことでしょう。授業で関わった学生には、とにかく充実した生き方をしてほしいというのが一番の願いですが、やはり小説家として世に出てくれる人がいたらものすごく嬉しいです。
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by hoshinotjp | 2007-03-26 23:46 | 身辺雑記