2008年 10月 09日
2008年10月9日(木) |
ノーベル文学賞にル・クレジオ氏。ちょっと意外だったけれど、きわめて正当で喜ばしい決定だ。日本で取り沙汰されている作家よりもずっと、妥当で価値ある受賞だろう。私も深く尊敬している作家のひとりである。
ただ、その価値を認めたうえで、やはりノーベル賞はヨーロッパの賞だなあとつくづく感じる。平和賞や文学賞といった、人文的な評価が伴う分野となると特に、ヨーロッパ型の人権概念、デモクラティックな視点が強く前面に出てくる。そして、文学賞はやはりヨーロッパの作家に授けられることが圧倒的に多い。まあ、ル・クレジオ氏は、最もヨーロッパ人から遠いヨーロッパ人ではあるけれど。でもヨーロッパだから生まれた作家であることも確かなのだ。
そのことも頭の隅に置いておきながら、ル・クレジオ氏の受賞を大いに寿ぎたい。
ただ、その価値を認めたうえで、やはりノーベル賞はヨーロッパの賞だなあとつくづく感じる。平和賞や文学賞といった、人文的な評価が伴う分野となると特に、ヨーロッパ型の人権概念、デモクラティックな視点が強く前面に出てくる。そして、文学賞はやはりヨーロッパの作家に授けられることが圧倒的に多い。まあ、ル・クレジオ氏は、最もヨーロッパ人から遠いヨーロッパ人ではあるけれど。でもヨーロッパだから生まれた作家であることも確かなのだ。
そのことも頭の隅に置いておきながら、ル・クレジオ氏の受賞を大いに寿ぎたい。
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by hoshinotjp
| 2008-10-09 21:47
| 文学